エンジニアとして働いていると勉強することが多すぎて大変という話をよく聞きます。
しかしあるコツさえ掴めば異なる分野の知識も一瞬で身につけられとしたらどうでしょうか?
この記事ではそんな「異なる分野の知識を一瞬で理解する方法」を紹介します。
この記事を読めば専門以外の分野の勉強時間を圧倒的に短縮するコツを掴めます!
結論:アナロジーを利用する
ずばり結論から言ってしまいましょう。
異なる分野の知識を一瞬で身に付ける方法は「アナロジー(類推)を利用する」です。
たとえば私は機械系のエンジニアですが、仕事で必要とされる知識は機械工学に関連するものばかりではありません。
もちろん割合としては機械工学に関係するものが多いのですが、製品開発をやっていると電気などの機械以外の知識も必要になることが多いのです。
そんなときどうするかというと
自分の専門分野である機械工学とのアナロジーを利用するのです。
たとえば仕事で電気回路のインダクタンスの話が出てきたとき「インダクタンスって何なんだ??」となったとします。そうしたら機械工学でインダクタンスに相当する概念を探すのです。
インダクタンスに相当するのは質量です(以下の表。RLC回路とバネ・ダンパ・外力系の微分方程式より)。
これをみると「インダクタンスは電流の変化のしにくさ・しやすさを表すんだ!(質量が速度の変化のしにくさ・しやすさを表すのと同じ)」と一瞬で理解できます。
同様に抵抗はダンパ、コンデンサはバネに相当します。
電気系 | 機械系 |
LQ”+RQ’+Q/C=Esinωt | my”+cy’+ky=Fsinωt |
インダクタンスL | 質量m |
抵抗R | ダンパ係数c |
コンデンサ静電容量逆数1/C | ばね定数k |
起電力E | 外力F |
電荷Q | 変位y |
ダンパ・バネ・外力は機械工学を勉強した人ならよく理解している概念なので抵抗・コンデンサ・起電力もすぐに理解できますね。
このようなアナロジーは他にもあります。
電気回路と磁気回路、誘電体と磁性体など。
もちろん上記のアナロジーは表の微分方程式が成り立つ範囲での話なので、常に「インダクタンスは質量に相当する」と考えるのは危険です。
実際、磁気回路で見たときのインダクタンスは磁束と電流の比でしかありません。
しかしアナロジーが使えるならその威力は絶大です。
一瞬で理解できますから。
まとめ
いかがだったでしょうか?
自分の専門分野のアナロジーを使うと異なる専門分野の知識も一瞬で理解できる場合があることがわかっていただけたと思います。
いつでも使える方法ではありませんが、こういう理解の仕方もあるということを頭の片隅に入れておくと専門外の知識を仕入れるのが楽になるかもしれません。
ぜひ活用してみてください。
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